航空貨物で使用されるパレットは航空貨物用コンテナのサイズに合わせたパレットの選定が必要となります。航空貨物コンテナでパレットを使用するコンテナは非常に限定されており、88inch(223cm)ULDもしくは96inch(223cm)ULDの2種類となります。今回ご提案させていただきます【OnePallet】は、96inchコンテナに合わせた最適な1200×1000サイズのパレットとなっております。

航空貨物用パレットに求められる最大のポイントはパレットの自重です。昨今の燃料価格高騰の影響により、積載重量1kgあたりのチャージ料金のコストダウンが至上命題となっております。ちなみに1kgあたりのコストは燃油チャージを合わせて、3ドル～5ドルとも言われています。そこで今回ご紹介する【OnePallet】は最軽量モデルで5kg台と一般的な木製パレットと比較しても半分程度の重量であり、コストもさることながら環境負荷低減という意味でもユーザー様に十分なメリットの提供できる製品となっております。

航空貨物用プラスチックパレット【OnePallet】はダンボール板紙とプラスチックパレットを組み合わせた次世代型ハイブリッドパレットです。ダンボールパレットの弱点であった桁の耐久性をプラスチックパレットを使用することで克服し、プラスチックパレットの強度特性をUPさせるためにハニカムボード或いは強化ダンボールを採用しました。プラスチックパレットの特性とダンボール特性をうまく融合させた【OnePallet】は安全な航空貨物輸送を担うパレットとして注目されています。

この度、株式会社メイジエ（以下、「メイジエ」）は、PMC航空ULD用パレットとして、日本貨物航空株式会社（NCA、本社：千葉県成田市、社長：坂本　深）と共同で、HDPEプラスチック製のネスティングフレーム脚部と、破断性に優れた撥水段ボールを組み合わせたハイブリッド構造による、超軽量と高剛性を両立させた「One-Pallet 96 Air」を開発し、2014年1月24日から販売を開始いたします。

従来、貨物機への積み付け時に荷姿の最適化を行う場合、大型の木製パレットを使用してきたが「One-Pallet 96 AIR」は96インチPMC航空ULD上に6枚並べることで木製パレットに代わり貨物嵩上げを可能とする。標準パレットサイズの一つでもある1200mm×1000mmの積載面サイズを採用し、作業者は取り回しがし易いサイズと軽さで、フォークリフトを使用しなくても設置出来る。ネスティング構造により最小限の保管スペースと、１００％リサイクル可能な素材を使っているため環境にもやさしい。ワンウェイパレット並みの軽さに加え、耐破断性を向上させた天板、取り回しのし易い大きさにより、再利用率は従来の木製パレットに比べ試験導入期間で約7割程度の向上が確認されている。

HDPE素材と段ボール素材を組み合わせたハイブリッド構造により、同重量クラスのプラスチックパレットでは実現できなかった高剛性と超軽量を両立。（特許出願中）樹脂部分と段ボール部分はそれぞれがリサイクル可能で、環境にやさしい。諸外国で様々な運用ルールがある木材パレットの課題をクリアしている。ネスティング構造により50枚の積み重ね保管時の高さは2m35cm。倉庫内の保管スペースを半減。物流パレット標準サイズの一つである1200mm x 1000mmサイズを採用しておりPMC航空ULDに隙間なく配置した場合、PMCの貨物積載面を10.8㎡（＋4.9%）に拡張できる。

物流パレット標準サイズの一つである1200mm x 1000mmサイズを採用しており、貨物機への積み付けを考慮した梱包を行うことで積み替えなしで最終配送地点までの輸送が可能。